母の死がきっかけで婚活を開始
年齢: 42歳
職業: 地方公務員(建設系技術職)
お住まい: 福岡県
私が30歳の頃から、それまで苦労して育ててくれた母が高齢となり、体が不自由になったために介護が必要になりました。
食事や排泄の世話をするために平日は早く帰る必要がありましたし、休日も自分の時間が殆どありませんでした。
介護サービスにも限界があって、母がいる間は結婚することは諦めていました。
女性との出会いもなかったですし、母の介護をすることを前提に付き合ってくれる人を探すのは大変だろうと思っていました。
母を施設に入居させることを薦めてくれる人もいましたが、それまで女一人で育ててくれた母に寂しい思いをさせることはできませんでした。
ところが、母のためにバリフリーの住宅を新築した直後に急に容体が悪化して母が亡くなったために、遅まきながら結婚をしようと言う気持ちになりました。
私が40歳の時です。その年齢になるまで結婚歴はなく、女性との交際もほとんどありませんでした。
それまで一緒に暮らして介護していた母の死がきっかけで婚活を開始しました。
自治体主催の婚活パーティーで知り合った女性と結婚しました
友人や親戚から紹介された女性は何人かいましたが、結果的には全てうまく行きませんでした。
民間の結婚相談所や婚活サービスのことを調べたのですが、商業主義的な印象が強く、何となく敬遠していました。
そんな諦めかけていた時に、地元の自治体が主催する婚活パーティーがあることを知って参加してみることに決めたのです。
年に数回開催されていて、半年ほどの間に3回参加し、幸いそこで知り合った女性と結婚することが出来ました。
自治体主催の行事ですので、参加費用も安く、その土地の住民かそこに職場があれば誰でも参加することが出来ます。
事前に身元や収入のことなどをしつこく聞かれることもなく、会場は公共施設で、豪華な食事が出るわけでもなかったのですが、かえって緊張することがなく雰囲気は良かったですね。
参加者の年齢層の幅が広く、場慣れし過ぎている様な人もいなかったのが好印象でした。
進行は市役所の職員が行っていたので、プロのようにはスムーズには行きませんでしたが、それがかえって会場に穏やかな空気が流れる要因になっているのでしょうね。
結婚した妻との出会いは、3回目に参加した時でした。
そこには初めて参加したという女性で、30代後半まで結婚歴がなく、母一人子一人で私と境遇が似ていました。
境遇が似ていることと、お互いに話下手で社交性がないこともあり、話がかみ合い、その場で連絡先を交換することができました。そしてその後も、何度かデートを重ね、交際開始しました。
半年ほどの交際の後に結婚し、今では彼女の母親と一緒に、亡き母のために建てた家で3人で幸せに暮らしています。
市役所には結婚したことは伝えましたが。宣伝に使われるようなこともなく、利用してみて本当に良かったと感謝しています。
はじめは、地元で暮らしている人や働いている人が対象なので、知り合いや顔見知りの人に会場で遭遇することが何度もあり、気恥ずかしい思いをしたことがあります。
近所の評判にならないかと心配もしました。結果的にはそんなことにはなりませんでした。
焦ったり悲観することなく地道に続けることが大切
年齢的にも結婚を諦めかけていたので、あまりガツガツしなかったことが結果的には良かったのではないかと思っています。
焦りすぎてガツガツしていると、その感情が言動になってしまい、相手に不快感を与えてしまうかもしれません。
結婚は1分1秒を争うことではなく、お互いの気持ち重なることが大切ですので、片方だけが焦っていてもうまくいきません。
努力することが大切ですが、焦ることなく時にはじっくりと自分と相性の良い人が現れるのを待つ覚悟も必要なのかもしれません。
私は思ったよりも早く良い相手に出会うことが出来ましたが、決して焦ったり悲観することなく、良い出会いを待つ気構えがあれば誰にでもチャンスはあると思います。